世界のSTEM教育について③
■カタール
カタールはカタール大学のセンター・フォー・アドバンスト・マテリアルズ(CAM)では、STEM学習を専門的に受けている高校生達の育成を目的として、AL-Bairaqというプログラムを実施しています。これは課題解決型学習として学生同士でグループを組んで、出題された本格的な研究課題を解決していくプログラムです。
この取り組みを実践することで、大きな成長が期待でき、このプログラムは大きな成果をあげています。
■インド・インドネシア
インドやインドネシアもSTEM教育にかなり力を入れている国の一つです。勿論人口の違いもあるので、単純な比較をするのは難しいですが、STEM学部の卒業生の数は世界でもトップクラスを誇ります。
少し古いデータですが、2013年の卒業生徒数ではインドは中国について第2位の約260万人で、インドネシアは第6位の20万6,000人でした。
インドのSTEM教育で特筆すべき点は2015年にスタートさせた「Rashtriya Avishkar Abhiyan」でしょう。
これは、6歳から18歳の子どもたちを対象にした学習プロジェクトで、「探究心、創造性、科学と数学への愛情を植え付ける」ことを目的としています。
■イギリス
イギリス早い時期からSTEM教育に注力しており、2004年に「科学とイノベーションに関する投資フレームワーク2004-2014」が発表され、STEM分野への人材確保の重要性が指摘されました。
また、STEM分野を専攻する学生の数、研究職に就く学生の割合、中等教育の修了試験における科学学習の結果等、重要視される項目が挙げられております。