世界のSTEM教育について
近年日本でも様々な場所で聞かるようになってきましたが、やはり世界に比べてまだまだSTEM教育はおとっています。
ここでは実際STEM教育の先進国である海外のSTEM教育の歴史について学んでいきたいとおもいます。
■アメリカ
STEM教育発祥の国「アメリカ」。
2009年に当時のアメリカ大統領であるオバマ大統領がSTEM教育の必要性を演説したことで世界中に広まったとされています。
しかしアメリカでは1960年代からスプートニクショックを受け優秀な科学者・技術者養成を念頭に置いたカリキュラム改革が進んだとされていました。
2013年にはSTEM教育5ヵ年計画というものが発表されました。これは2012年に実施されたOECD生徒の学習到達度調査(PISA)で、アメリカの数学・科学リテラシーの低さが問題になったことに対応したと考えられています。
さらに2020年を目安として、STEM分野の教師を10万人養成、STEM分野の大学卒業生を100万人増加させるなどの目標をたてました。それに伴い、2015年にSTEM教育法というものが制定され、STEM教育をより生活に密着したものとして捉えるようになり、2017年にSTEM教育法はSTEM教育にアートやデザインを統合したSTEAM教育法に生まれ変わりました。
■ヨーロッパ
ヨーロッパではEUが中心となってSTEAM教育に取り組んでおり、2015年にはEU STEM Coalitionというものが発足され、産官学連携でEU加盟国のSTEM戦略構築の支援を行うプラットフォームが構築されました。特にイギリスでは2004年という早い時期から科学とイノベーションに関する投資フレームワークを作成して進めており、まさに先進国といっても過言ではないでしょう。